社長さーん。
HAIREIがまたなんかやらかしたみたいですよ
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町外れにある最終処分場‥
それは主をうしなったロボット達が、
原材に還るまで棄て置かれる場所。
ここに持ち込まれたモノは
不慮の起動による事故を防ぐため、動力と可動部は外されるのだが…
たまに未処理のモノが、混じっていることがある。
それでも電池切れなので動く事はないはずだが‥
「‥めeちa‥n」
傷だらけの腕が、山を崩した。
「‥どkにいttたn」
はいずり出した、身体。
未処理、とはいえ廃棄物‥
皮膚は破れ、剥き出された外殻、
割れた場所からはみ出た原色のケーブル‥
欠けた部品が、痛々しい。
「m‥chぁん」
割れた声で誰かの名を呼ぶ顔は、片方の目が‥ない。
全身が出た直後、バランスを崩し、山から転げ落ちた。
固い地面にたたき付けられた衝撃で割れ落ちる様々な部品。
それでも
「めーch‥」
誰かを探しながらさ迷い動く姿は、
ふるい映画に出てきた[ゾンビ]のようだった。
しかし、それは偶然に与えられた、仮初めの命。
クズ山から、処分場から抜け出した廃機は‥
「…めーちゃん」
最期までその名を呟いて‥動きを、止めた。
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