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★今年のお花見は~
満開じゃァないんですね‥
…それは一通の携帯メールから始まった。
[21:00、汽車がある公園で待ってます。]
差出人のアドレスは、俺のPCメアド…
たぶん、助手の誰かが出したのだろう。
汽車がある公園…‥あそこか。
俺は携帯を閉じ、待ち合わせ場所に向かう事にした…
街のど真ん中にある公園だが、流石に夜となると
人影らしい物は‥‥
???「時間通りね、ごしゅじんさま」
(´_ゝ`)「君は?」
固定されたブランコで待っていたのは
桜の様な肌をした少女‥
(´_ゝ`)「‥‥その声は」
(*゚ー゚)「声…?そんなの気にしないで、お散歩しましょ」
少女に腕を引っ張られながら、桜並木の下を歩く‥
(´_ゝ`)「そんなに引っ張っちゃ痛いって」
(*゚ー゚)「…♪」
どういうわけか、水辺の公園まで‥
(´_ゝ`)「ちょ、ちょっと休憩‥」
(*゚ー゚)「ちょっと歩いただけなのに‥ごしゅじんさまって…
意外とへたれさん?」
(´_ゝ`)「へたれっていうなw」
(*゚ー゚)「‥あ、こんなところにも桜が♪」
(´_ゝ`)「ホントだ‥」
(*゚ー゚)「誰もいないから二人占め♪」
(´_ゝ`)「二人占め‥ねぇ」
(*゚ー゚)「そう、今だけ…」
少女はそう呟き、俺の腕をギュッと掴んだまま
そっと揺れる花を眺めていた。
(´_ゝ`)「…今年もよく咲い‥‥あれ?」
(*゚ー゚)「ん‥?」
(*゚ー゚)「魔法、切れちゃった♪」
さっきのコは‥やはり‥‥
(´_ゝ`)「チョット冷えてきたし‥そろそろ帰ろうか」
(*゚ー゚)「帰りはその‥胸ポケットに入れてくれる?」
(´_ゝ`)「落ちないようにしっかり掴まってるならね」
~『花舞う夜に逢いましょう』・完