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社長さーん。 HAIREIがまたなんかやらかしたみたいですよ
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★『第二節:不死王』
 ―第七層・X12・Y12 異端と異形― 

(何故、俺を狙う?)

捕らえた後衛の男へ一度、
そう訊いてみた事があるが
こちらの顔を睨むばかり…

-お前は強く成り過ぎたのだ、
主の前に立ち笑む狂気を孕むものを
何故、同胞と呼ばねばならぬ?

足元の口から答えを聞き得るより早く、
背後より伝い響く、艶のある声。
そして眼前で散る、紅い…破片。

-見たまえ、この握り刃を。
ものを尋ねるのに不要なものを
先に潰せと習わなかったのかね?

そう言って俺に見せた相手の右手から
湿った鉄の臭いが鼻に滲み込む。

-だが…これで解っただろう?
自分が今、彼等にとって
どのような存在に成っているのかを。

声が止み、滑り落ちたソレが
石床に着く音が辺りに響く。

(誰だ、お前は)

声のする方に目と気を向けながら、
ゆっくりと得物へ指を伸ばす…

-手を緩めたまえ。

握り掴んだ刹那、喉元に小さく
針が食い込む痛みを感じた。

-その剣、我が爪より速いか…?

針のような鋭い爪はさらに食い込み、
一点の湿り気を生み出す。

-自惚れては、いないな。

俺は指の力を抜き、得物を離していた。
…あれ以上は動けなかったのだ。

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★『第一節:騎士の唄』
 ―第六層・X05・Y09 過去の断面― 

この街に流れ着いて、1年。

迷宮の主の首と証を獲って、
王の褒美と英雄の名を得よう。
そう酒場で盟った仲間達皆
中層の壁で、うしなった。

生き延び這い出て、2年。

友の仇だと 己の為だと
迷宮に蔓延る外道-異界の輩を
独り、狩り続ける日々が
何者も斬り伏す鬼へと変えた。

闇をさ迷い続けて、3年。

同業の者に狙われ 追われた
光届かぬ迷宮の深みは
血染め我が鎧身を匿し癒す
安らぎの場所となった。

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★残月×0
 はぁ、マジですか…… 

今年の残り、もう一月切ってしまいました‥って

早いよッ!

部屋クソ暑くて茹りそうですと言ってたのは
ちょっと前のような気がするが…(;´_ゝ`)

というわけで‥今回は年末のお約束?
過去のお年賀イラストをまとめてみるぞ。
(‥それ以外のもあるが気にするなw)

2004年・年賀状


この頃は手書きでしたっけ‥‥
ちなみにコレは原画のようなもの。
型は同じだけど、仕上がりは1枚1枚違うという
詳細は…届いた人だけのお楽しみ。

2005年・年賀状




PCでのお絵かきに慣れてきたが‥
ペンタブなんて便利な物持ってなかった時期。
「手で描いた方が早いよ!」なんて泣きベソ
飛ばしてたけど、楽しかった(´、ゝ`)

2005年・おまけw

ほんの出来心。
だけど雰囲気物凄く変わるもんだね‥‥

2006年・新春一発目

たしかコレ、正月に描いたのかな‥
なんかこうやって並べてみると、
甲冑ねぇちゃんばっかり描いてる事に気付く‥
たぶん来年分も鎧姐さんをゴリゴリ描くんだろうなぁw
だって、好きだから!

2006年・夏の御見舞


親友達に送ったイラスト。
試作版をココで公開した事があるので
見たことあるよ、って人もいるかな?
暑中見舞い‥出さなきゃと思ってるんですが
この時期妙に忙しくて‥(;´_ゝ`)‥ごめんね。

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★落チタ林檎ガ窓ヲ割ル
 それは街角で聴いた歌の名前 


とある珈琲専門店…

テクノサウンドを外し、
薫りと共に漂う音楽で鼓膜を浸し…
ゆるい時間を愉しんでいる今だが、

あの日が来るまでは、

常連客の声も、店内の光景も…
口に含んだモノさえも
2バイト文字とBPM多めの音と共に
処理してしまっていた。

そう、あの日までは。

その日の音楽プレイヤーは電池切れ、
携帯電話とノートPCも残量僅かという…
悪夢の三連コンボ。

ある意味、ベタな状況下で
参ったなと言わんばかりの表情のまま
ぼんやりと店内を泳いでいた視線は…

カウンター席の一点で止まった。
そこにいたのはひとり、
珈琲を愉しむ長い黒髪のひと。

見た感じ、すこし年上な感じ。
聞く感じ、かなりの常連さん。

視線そのまま、珈琲を待っていた俺を‥
夜更けに聴いた歌のように

落ち着いた声色で、一ツ一ツの言葉で、
鼓膜を貫き、胸の奥を撃っていった…

そう、あの日からか‥

寄り道コースに、
この店が加わったのは。

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