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★『第二節:不死王』
―第七層・X12・Y12 異端と異形―
(何故、俺を狙う?)
捕らえた後衛の男へ一度、
そう訊いてみた事があるが
こちらの顔を睨むばかり…
-お前は強く成り過ぎたのだ、
主の前に立ち笑む狂気を孕むものを
何故、同胞と呼ばねばならぬ?
足元の口から答えを聞き得るより早く、
背後より伝い響く、艶のある声。
そして眼前で散る、紅い…破片。
-見たまえ、この握り刃を。
ものを尋ねるのに不要なものを
先に潰せと習わなかったのかね?
そう言って俺に見せた相手の右手から
湿った鉄の臭いが鼻に滲み込む。
-だが…これで解っただろう?
自分が今、彼等にとって
どのような存在に成っているのかを。
声が止み、滑り落ちたソレが
石床に着く音が辺りに響く。
(誰だ、お前は)
声のする方に目と気を向けながら、
ゆっくりと得物へ指を伸ばす…
-手を緩めたまえ。
握り掴んだ刹那、喉元に小さく
針が食い込む痛みを感じた。
-その剣、我が爪より速いか…?
針のような鋭い爪はさらに食い込み、
一点の湿り気を生み出す。
-自惚れては、いないな。
俺は指の力を抜き、得物を離していた。
…あれ以上は動けなかったのだ。
★残月×0
はぁ、マジですか……
今年の残り、もう一月切ってしまいました‥って
早いよッ!
部屋クソ暑くて茹りそうですと言ってたのは
ちょっと前のような気がするが…(;´_ゝ`)
というわけで‥今回は年末のお約束?
過去のお年賀イラストをまとめてみるぞ。
(‥それ以外のもあるが気にするなw)
2004年・年賀状
この頃は手書きでしたっけ‥‥
ちなみにコレは原画のようなもの。
型は同じだけど、仕上がりは1枚1枚違うという
詳細は…届いた人だけのお楽しみ。
2005年・年賀状
PCでのお絵かきに慣れてきたが‥
ペンタブなんて便利な物持ってなかった時期。
「手で描いた方が早いよ!」なんて泣きベソ
飛ばしてたけど、楽しかった(´、ゝ`)
ほんの出来心。
だけど雰囲気物凄く変わるもんだね‥‥
2006年・新春一発目
たしかコレ、正月に描いたのかな‥
なんかこうやって並べてみると、
甲冑ねぇちゃんばっかり描いてる事に気付く‥
たぶん来年分も鎧姐さんをゴリゴリ描くんだろうなぁw
だって、好きだから!
2006年・夏の御見舞
親友達に送ったイラスト。
試作版をココで公開した事があるので
見たことあるよ、って人もいるかな?
暑中見舞い‥出さなきゃと思ってるんですが
この時期妙に忙しくて‥(;´_ゝ`)‥ごめんね。
★落チタ林檎ガ窓ヲ割ル
それは街角で聴いた歌の名前
とある珈琲専門店…
テクノサウンドを外し、
薫りと共に漂う音楽で鼓膜を浸し…
ゆるい時間を愉しんでいる今だが、
あの日が来るまでは、
常連客の声も、店内の光景も…
口に含んだモノさえも
2バイト文字とBPM多めの音と共に
処理してしまっていた。
そう、あの日までは。
その日の音楽プレイヤーは電池切れ、
携帯電話とノートPCも残量僅かという…
悪夢の三連コンボ。
ある意味、ベタな状況下で
参ったなと言わんばかりの表情のまま
ぼんやりと店内を泳いでいた視線は…
カウンター席の一点で止まった。
そこにいたのはひとり、
珈琲を愉しむ長い黒髪のひと。
見た感じ、すこし年上な感じ。
聞く感じ、かなりの常連さん。
視線そのまま、珈琲を待っていた俺を‥
夜更けに聴いた歌のように
落ち着いた声色で、一ツ一ツの言葉で、
鼓膜を貫き、胸の奥を撃っていった…
そう、あの日からか‥
寄り道コースに、
この店が加わったのは。