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社長さーん。 HAIREIがまたなんかやらかしたみたいですよ
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★『第二節:不死王』
 ―第七層・X12・Y12 異端と異形― 

(何故、俺を狙う?)

捕らえた後衛の男へ一度、
そう訊いてみた事があるが
こちらの顔を睨むばかり…

-お前は強く成り過ぎたのだ、
主の前に立ち笑む狂気を孕むものを
何故、同胞と呼ばねばならぬ?

足元の口から答えを聞き得るより早く、
背後より伝い響く、艶のある声。
そして眼前で散る、紅い…破片。

-見たまえ、この握り刃を。
ものを尋ねるのに不要なものを
先に潰せと習わなかったのかね?

そう言って俺に見せた相手の右手から
湿った鉄の臭いが鼻に滲み込む。

-だが…これで解っただろう?
自分が今、彼等にとって
どのような存在に成っているのかを。

声が止み、滑り落ちたソレが
石床に着く音が辺りに響く。

(誰だ、お前は)

声のする方に目と気を向けながら、
ゆっくりと得物へ指を伸ばす…

-手を緩めたまえ。

握り掴んだ刹那、喉元に小さく
針が食い込む痛みを感じた。

-その剣、我が爪より速いか…?

針のような鋭い爪はさらに食い込み、
一点の湿り気を生み出す。

-自惚れては、いないな。

俺は指の力を抜き、得物を離していた。
…あれ以上は動けなかったのだ。

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